未読日記

未読も既読も生活も、そこはかとなく積もる

【積読】丸善名古屋本店で、穂村弘本の充実に驚く

名古屋に行く用事があったので、ちくさ正文館に行き、さらに栄に移動して、丸善名古屋本店へ。丸善名古屋本店は初めて入ったけどキレイで思っていたより大きかった。閉店間際だったからあまり滞在できなかったけど、時間あったら入り浸っちゃうな。ちくさ正文館もそうだけど、名古屋駅周辺にもジュンク堂丸善が2店舗ずつあって、あの地域は本屋さんが充実していていい。

丸善名古屋本店に行ったのは穂村弘の『シンジケート』の在庫があったから。この本だけは購入しようと思って短歌の棚の前に行ったら驚いた。他の書店では穂村弘の本はあまり置かれていないのだけど(特に初期の著書)、丸善名古屋本店にはたくさんあった。思わず5冊くらい買いそうになったけど、手持ちがなかったこともあって、この2冊で我慢。

はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)』を読んで短歌の面白さがちょっとわかって、穂村さんの語り口も気に入って、それで手に入れた今回の2冊。ゆっくり楽しみます。

佐藤裕(2016)『ルールリテラシー』

主に仕事においてだが、組織を安定して運営する難しさ、人に適切に指示を与えつつ「指示待ち」にならないように仕向ける難しさ、みたいなものを感じていた*1。そこでのこの一冊。ルールリテラシー、すなわち「ルールというものを正しく理解し、それを適切に運用できる技術」が上にあげた難しさ解決の一助になることを期待した。

ルールリテラシー 共働のための技術

ルールリテラシー 共働のための技術

雑感箇条書き

  • ペナルティによってルールを守らせることはできない:ペナルティを避けるという「別ゲーム*2」に誘導してしまう可能性がある。ペナルティを全否定するのではなく、こういった危険性があることを認識しなければいけない。
  • 直接ルール(社会的カテゴリーと行為が直接結び付けられているルール)と間接ルール(社会的カテゴリーと行為が間接的に結び付けられている)の違いを理解しなければならない:例としてあげられているのは「学生は教員の指示に従わなければならない」というルールで、この場合強制されることが明示されず、特定の人の判断に委ねられている。

いわゆる「指示待ち」の原因の一つはここにあるのだろう。

  • ルールは社会的カテゴリーと結び付けられることによって論理的な強制力を持つ:ペナルティによる強制を(一部)否定したところで、では人はなぜルールを守るのか。その答えの一つがこれ。すなわち、ルール違反が社会的カテゴリーからの離脱を意味する場合(例えば、教師であれば「授業をする」というルールを破れば、教師という社会的カテゴリーからの離脱を求められる)において、ルールの論理的な強制力が発揮される。
  • 本書を読んだ動機に対して、明確な答えやテクニックを提示してくれるものではないけれども、ルールというものはゲーム(志向性を持つ営み)の一部であり、その場面において機能するという点は意識しておく必要があると思った。

*1:正確に言うと、私はそうした難しさを感じられるほど上級役職ではないので、難しさを感じている人が近くにいた、と言うべきか

*2:本書では「ゲーム」という言葉を志向性を持つ営み、という意味で使っている

2017年にやりたいこと

今週のお題「2017年にやりたいこと」

  • どこかの一箱古本市に出店したい:前回1度だけ出店したけど、全く売れなかったので、その反省も活かしつつ。
  • リブライズの活用方法を検討したい:昨年登録をしてみたけど、どう活用していくかは考えられなかった。
  • 百人一首覚えたい:古文法の復習をしたいと思っているのだけれど、古文法の学習参考書をやるのも退屈なので、どうせなら百人一首を暗唱しつつ簡単な文法も覚えてしまおうと企んでいる。一日一首覚えることを目標にして、現在12首覚えた。
  • 歴史の勉強したい:目標なく勉強してもつまらないので、歴史検定でも受けようかと考えている。
  • 積ん読を恐れず本を買い、本を読む:文字通り。

2017年も、つみかさねる

2016年に購入した書籍から読了をした書籍を除いてみたところ、昨年は、20冊の積読本を増やしてしまったらしい。
ちまたの読書術の本には「積読だけでもいい」「積読は読了に値する」などと書かれていることも多いが、それでも積み重なって行く未読本を見るのはあまりいい気分ではない。自分で一度読むと決めた本を、ちゃんと読めなかったという罪悪感みたいなものすら覚えることもあった。

しかし、ギャグ漫画だと軽い気持ちで読んでいた『バーナード嬢曰く。: 2 (REXコミックス)』(の作者コラム)にこんな一節があった。

「この本が、自分に未知の何かを教えてくれる」「特別な感情を湧き上がらせてくれる」「ここでないどこかへ連れていってくれる」「もしかしたら自分を変えてくれる」「あるいは成長させてくれる」そういったポジティブな予感の集積によって、本は積み上がっていくのだ。(中略)世界に対して肯定的でなければその衝動は起こりえない。だからこそ大事にしたいと思うのだ。(施川ユウキ、『バーナード嬢曰く2』、一迅社

読めていない本が、読みたい本リストがどんどん積みかさなるけど、いいじゃないかそれで。2017年も本を「読みたい!」というポジティブな予感を積みかさねて、少しずつでも読んだ本を、そこから得た感動や知識を積みかさねていく。