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いちいち、つみかさね

読めないを恐れず、つむ

植本一子『家族最後の日』

読んだ

書評などで話題になっているのをみて気になっていた『家族最後の日』を読んだ。
写真家・植本一子氏のエッセイで、母との(一方的な)絶縁、義弟の自殺、夫であるECDさんの癌闘病、毎日訪れる子ども二人との生活。その中で感じる生きづらさや希望などを、彼女は日記に書き綴る。

家族最後の日

家族最後の日


書評での絶賛と、Amazonレビューでの賛否両論を事前に知っていたわけだけど、それがわかる気がする。植本さんの人間らしさというか、感性の鋭さとダメさが同居する文書を読んでいると、わかるなあというところがいくつもあると同時に、ついていけないなこの人、と思うところもたくさんある。言っていることが矛盾するし、お前がいうな的なところがある、自分勝手(に見える)に人の行動にいちいちイライライしている。

綺麗なストーリーを読みたいと思ったら本書はハズレだろう。だが、彼女のエッセイ、日記を読むと、生きていると、そんな簡単には物事運ばないよね、という至極当然のことを認識する。そして自分も感じているその生きづらさみたいなものが文章にされているものを読むと、安心する。